2021年9月11日土曜日

金貨戦争あらすじ

 金貨戦争

 これまでの物語。ロガーンの神官のアリスターは神殿で眠っていて夢をみた。その夢でロガーンが出てきてアリスターの右頬を三度打った。そして次にナイフを研いでいる自分自身をみた。そこでアリスターは目を覚ました。神殿の大司祭はアリスターに次のように言った。

 これはロガーンがアリスターに使命を与えたのだ、右の頬だけを打ったのは均衡が破られていると云う事だ、ナイフを研いでいるのはきっと東の大国コーダーの大貴族でナイフ公とあだなされるグロスター公爵の力になれという事であろう、と。

 アリスターは大司祭から五百枚の金貨を受け取ると、コーダーに向けて旅立った。その旅の途中で仲間を集めながらアリスターは旅をした。鞭叩きの料理人で魔術師のシーフィールド、元船乗りでドワーフの戦士のギブソン、医者の卵でエルフの魔術師のレティシアをアリスターが仲間に加わった。

 コーダーに着くと、はたして一行は運命に導かれるようにナイフ公の陪臣の様になった。ナイフ公は滅びゆくコーダー国その滅亡からを救おうとしていた。

 コーダー国は以前は強国でマクベス王が治めていた。しかしマクベス王は老いて邪悪に狡猾にねじ曲がってしまい国は内外から蝕まれていた。有力な後継者も居らずこのままではいつか近隣の国々に引き裂かれてしまうだろう。もし今、ナイフ公が王を倒す為に軍を上げてもまだマクベス王の軍隊は強力であり、内戦が長引けば近隣の国々に付け込まれ、結果は同じとなるだろう。

 ナイフ公はたった一度の戦争でマクベス王を倒してしまわなければならない。そして計画を立てた。

 新たに良質な金貨を発行し経済でマクベス王に打撃を与え、弱体化した時に軍を上げ倒してしまおうと。

 ナイフ公の領内に金山があるそこでは良質な金が大量に埋蔵されている。しかし未だに掘り出せれてはいない。理由はそこに大陸一古く巨大なドラゴンが住んでいるからだ。ドラゴンは金山の巨大な洞窟に住んでいるが、自由に空を飛んでいる。空を飛ぶドラゴンに勝てる軍隊も人間もいない。

 そこでナイフ公はあるものを手に入れることにした。それは“死の矢”と呼ばれるものだ。それは太古の神々の戦争の時代に“死”が善の神々を殺す為に作った武器だ。この世の全ての存在を殺すことができると言われている。

 アリスター一行は死の矢を手に入れるために旅立ったのだった。一行はクール大陸からやってきた何でも予言できる巫女を探したり、沈没船から死の矢を引き上げたり、矢を射る伝説の射手をさがしたりした。その旅はただでさえ危険に満ちていたが、マクベス王に密かに使える闇エルフの妨害も受けて更に危険なものだった。……


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